全般的に見てWindows 7を使っている限り

27/02/2013 16:56


Do Not Track機能でプライバシー強化は期待できるか?

Internet ExplorerグループのプログラムマネージャーであるRob Mauceri(ロブ・マウチェリ)氏は、IEBlogの記事で、「我々はInternet Explorer 10とWindowsを組み合わせた環境で、Webサイトが持つ最高のパフォーマンスを提供し続けている」と述べ、Internet Explorer 10の完成度を高くアピールしている。

Internet Explorer 10はJavaScriptエンジンの高速化だけでなく、ベクターイメージ形式の一つであるSVG(Scalable Vector Graphics)の描画やHTML 4によるパフォーマンスも向上。Mauceri氏は同記事で「15~30パーセントの向上を期待できる」と述べている。具体的に数字を挙げることはできないが、Internet Explorer 10を使った体感速度が向上しているのは、これら内部の改善が大きいのだろう。

二つめのポイントは「プロセッサ利用率とバッテリー消費量の軽減」である。具体的な改善とは言い難いものの、バッテリー駆動時はJavaScriptタイマーの間隔を調整する機能はInternet Explorer 9から搭載されていた。さらに以前筆者が寄稿したInternet Explorerパフォーマンスラボの検証結果により、プロセッサ利用率の軽減とバッテリーの持ちを良くさせたと言う(図07~08)。

最後のポイントはエンドユーザーではなく、Web開発者向けだが「60パーセントを超えるWeb標準のサポート」が挙げられる。CSS3のアニメーションやグリッド、3D変換などをサポートし、その対応数は枚挙に暇がない。エンドユーザーとしては、「より正しくWebページが表示される」、もしくは「表現力の高いWebページを適切に楽しめる」と述べた方がわかりやすいだろう。Web開発者の方は既にご承知と思うが、「Internet Explorer 10開発者向けガイド」をご覧になることをお勧めする。

この他にも、Internet Explorer 10では「Do Not Track(追跡拒否)」が初期状態で有効になった。閲覧時のプライバシーを強化するため、W3Cが標準化した機能だが、有効性には関しては疑問も残る。オンライン広告を提供する側がルールを守るかが不明確だからだ。少なくとも各WebブラウザーがDo Not Track機能を搭載し、オンライン広告の業界団体の自主規制案が実行されれば有用な機能となる(図09)。

全般的に見てWindows 7を使っている限り、Internet Explorer 10を避ける理由は存在しない。機能的な向上はエンドユーザーの利益につながるからだ。全体的なパフォーマンスの向上は、生産性の向上や時間短縮と連動する。また、普段サードパーティ製Webブラウザーをお使いの方でも、Windows 7がInternet Explorerコンポーネントを使用しているため、早めの更新をお勧めしたい。
 

 

 

microsoft office 2013 激安購入!https://www.officestorejp.com/

オフィス2013 professional お得なプリインストール新発売!https://www.officestorejp.com/office-2013/office-professional-2013/
オフィス2013 home and business お得なプリインストール新発売!https://www.officestorejp.com/office-2013/office-home-and-business-2013/