管理ツール「Apache Ambari」は含まれない
ホートンワークス、Hadoopベースのデータ処理基盤をWindows向けに提供
米国Hortonworksは2月25日、オープンソースのデータ処理基盤「Apache Hadoop」をベースとしたWindows向け製品「Hortonworks Data Platform（HDP） for Windows」のベータ版を提供開始したと発表した。企業向け正式版は数カ月内にリリース予定。
Hortonworksのマーケティング担当バイスプレジデント、デビッド・マクジャネット（David McJannet）氏はHDPについて「LinuxとWindowsの両OSで利用可能な初めてで唯一のHadoopディストリビューションである」と述べた。
同氏によると、Microsoftプラットフォームで運用可能なHadoopディストリビューションについて、非常に多くの要望が寄せられていたという。
「正直、市場の需要に大きな期待を抱いている。企業内で稼働する大多数のサーバがWindows Serverで動いているからだ。業務上重要なアプリケーションが稼働するWindows Server上でHadoopを使うことについて、顧客は多大な関心を抱いている」（マクジャネット氏）
HortonworksとMicrosoftは18カ月にわたり、HadoopをWindowsへ移植する取り組みを続けてきた。これには企業での利用を想定した検証作業も含まれているという。HDP for WindowsはHDFS、MapReduce、Hive、Pigなど一連のプログラムで構成されている。HDP for Windowsは、Linux版と同様、オープンソースとして利用可能となる。
将来的に、HortonworksはLinuxとWindowsの両版で、HDPの新版をリリースしていく予定。今回のWindowsベータ版はHDP 1.1をベースとしている。
当初、HDP for Windowsのベータ版はLinux版と同様の機能を提供するわけではない。マクジャネット氏によると、Hadoopを稼働する「中核コンポーネント」はすべて搭載されるという。管理ツール「Apache Ambari」は含まれない。Hortonworksでは、すべての機能をWindows版に順次移植していく計画としている。
WindowsノードとLinuxノードが混合した環境は構築できない。単一OSでノードを構成する必要がある。
HDP for Windowsの対応OSは、Windows Server 2008とWindows Server 2012。デスクトップ版Windowsには対応していない。
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